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Vol.1 トワイスアップで楽しむ個性

きのした ともかず/ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーレクチャラー。社内セミナーを機にウイスキーの魅力に目覚める。2022年9月現在、アサヒビール中部統括本部営業企画部で業務用の販促企画などを担当している。

 近年、ハイボールやテレビドラマ「マッサン」の影響でウイスキーが注目されています。特に最近は、女性の愛飲者の方が増えてきています。それも、より深くウイスキーの世界を知りたいという方が多いのです。ウイスキーセミナーなどで、講師としてお話させていただく機会も増えているのですが、参加される方の半分ぐらいが20代の女性の方ということもあります。かなり専門的なことをご質問いただくこともあり、私の方がびっくりしてしまうぐらいです。

 ハイボールにしても、これまでは和食にも洋食にも合い、爽やかで飲みやすく止渇性もあるという、ハイボール自体の魅力を楽しむ方が多かったように思うのですが、最近は自分の好きなウイスキーをハイボールでじっくりと楽しむという方が増えてきていて、一過性のブームでは終わらないなという思いが強くなってきました。

 一言でウイスキーといっても生産される地域も様々で、原料や蒸溜方法、熟成させる気候や樽の違いなどによって、まさに千差万別の特徴と味わいがあります。その多彩なウイスキーの世界をご紹介させていただくことで、一人でも多くの方にウイスキーに興味を持っていただき、実際に体験していただければと願っております。

 そこで今回は、ウイスキーの個性や魅力をより分かりやすく味わっていただける飲み方として、常温のウイスキーと軟水を1対1で割る「トワイスアップ」という飲み方をご紹介させていただきます。

 なぜトワイスアップかと申しますと、ウイスキーの個性を知るのに最適な飲み方だからです。アルコールには度数が高ければ高いほど、多くの香りをうちに閉じ込めることができるという特性があるのですが、トワイスアップにすると度数は約半分になり、アルコール成分が保持していた香りが解き放たれ、ストレートの状態よりも、より多くの香りを感じることが出来るようになるというわけです。

 弊社が販売させていただいている「竹鶴ピュアモルト」を例にしますと、「竹鶴ピュアモルト」の個性である青リンゴや洋ナシ、杏、グレープフルーツといった醸造由来の香りとトーストしたパンのような香ばしい原料由来の穀物の香りが、ストレートの時よりも前面に出てきて、より強く「竹鶴ピュアモルト」の個性を感じていただけるかと思います。

 氷を入れた水割りやオンザロックでも度数は下がるのですが、冷たくしすぎると香りが少し損なわれてしまうことがあるので、まず常温のトワイスアップで楽しんでいただいてから、お好みの飲み方でお楽しみいただければ。竹鶴ピュアモルトは、ハイボールによく合うウイスキーでもあります。青リンゴなどのフレッシュさを感じる香りや味わいが、ハイボールの爽やかさと非常によく合うのです。トワイスアップで一度それらの香りを体感していただければ、そういった特徴をよりお楽しみいただけると思います。ぜひお試しください。

「竹鶴ピュアモルト」
余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の、二つのモルトをヴァッティングしたピュアモルトウイスキー。容量:700ml、500ml、180ml、50ml。アルコール分43%。オープン価格

※「醸-かもす-」2015年7月号掲載

※本記事の内容は日付等の記載がない限り「醸-かもす-」掲載時点でのものであり、将来にわたってその真意性を保証するものでないこと、掲載後の時間経過等にともない内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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