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黒ラベル奮闘記 第十五回 ~湯浅和久氏①~

採用ゼロの組織小売専任に

サッポロビール近畿圏本部 湯浅和久外食営業部長

 サッポロビールに入社(平成元年)して最初に配属されたのは、広島支社の営業企画部だった。諸先輩はベテラン揃いで、新入社員の私の仕事は何でも屋。「これやっといて」と言われるものの「仕事は見て覚えろ」と言った雰囲気で、見よう見まねでやりかけては、「これじゃダメだ」とダメ出しが出る。いろいろと経験させてもらい、自分で考える大切さを学んだ反面、生意気にも「効率が悪いな」と感じていた。

 とはいえ、私自身ワープロもパソコンも全くの素人だった。入社しておよそ1年が経ち、まずは自分自身の生産性を上げなくてはと感じていたところに、問屋さんや小売店さんの業務のシステム化をお手伝いするチャネルサポートスタッフを社内で募集するという話が舞い込んだ。これを機会に勉強しようと思い志願。東京で1年間研修と実習を重ね、販売管理の仕組みや管理ソフトの運用法などを一通り学んだ。

 研修後、大阪支社に配属され、問屋さんや小売店さんのお手伝いをさせていただいたが、逆に私どもがお手本にさせて頂く事も多かった。売掛や在庫の管理方法など、実際に商品が売買される現場に対する理解を持つ事ができた3年間だった。

 その後、小売業の組織化やシステム化が進み、チャネルサポートスタッフはそれまでの経験を活かした組織小売業に対応する営業部隊へと移行していき、私も専任の営業として兵庫東西支店に配属された。

 その際、前任の担当者に言われた言葉は「スーパーにサッポロの商品は入っていない」。まさかと思い高を括って聞いていたが、現場に出るとそれは本当の事だった。  

※全国醸界新聞2012年11月12日号掲載

※本記事の内容は日付等の記載がない限り「醸-かもす-」掲載時点でのものであり、将来にわたってその真意性を保証するものでないこと、掲載後の時間経過等にともない内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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