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忘れられない27年前の感動

~未来へつなぐ最高の一杯~第一回

アサヒビール京滋統括支社 田中誠司支社長

 “うまい!”と思った一杯は?と聞くと、「手前味噌で申し訳ないですけど」と断りながらも、「大山崎山荘美術館で美術鑑賞をした後に、テラスで落ち着いてゆっくり味わいながら飲む黒ビールは、まるで自分が文化人になったような気持ちになって(笑)。特別ですよ」「北海道の余市蒸溜所で飲んだウイスキーも最高においしかった。竹鶴正孝さんのこだわりが伝わってきましてね。蒸溜所で売ってる鮭トバと余市の10年がまた良くあうんですよ」と、 “うまい”思い出は数えきれないほどある様子の田中誠司京滋統括支社長。

 その中でも「もう27年前になりますが、忘れられませんし忘れてはいけないとも思っています」と思い入れが強いのは、新入社員研修で初めて飲んだ、工場出来たてのビールだという。研修場所は昨年その役割を終え操業を停止したアサヒビール西宮工場。空になった巨大な貯酒タンクの内部に入りブラシで洗浄する。ビールの製造にかかる労力の大きさを実感した。そして飲んだビールのおいしさに感動した。

アサヒビール京滋統括支社 田中誠司支社長

 ―このおいしさをもっとたくさんの人に伝えたい―。その思いは自身が開発に携わったスーパードライエクストラコールドにも受け継がれた。

 “スーパードライの爽快な味わいを好む消費者は、さらなる爽快さを求めるのではないか”との仮説を立てて開発をすすめ、ついに出来上がったマイナス2℃のスーパードライ。その味わいは自身の想像を超えていたという。「本当に感動しました。同じスーパードライなのに味の世界感がぐんと広がって、『えっ!?こんな味になるんだ!うまい!』と本当に思いましたね」と当時を振り返る。エクストラコールド取扱店は昨年末で全国2815店と、田中氏の“うまい”の感動が確実に全国へ広がっている。

 「お酒が飲める事や美味しいものに出会える事って人間の至福の時だと思います。次の仕事の糧にもなりますし、それらを通してお会いした方から得た情報や知識は仕事にも活きてきます」とお酒の魅力を話す田中氏。今後飲みたいと思う最高の一杯はと聞くと、それは京滋統括支社のメンバーとともに味わいたい一杯だと答えた。

 「支社のみんなでつくったビジョンがあるんですよ。達成するにはなるべく多くの方にうまい!を提供する事が大事。ぜひ達成して達成感や感動をわかちあいたいですね」。仲間と喜びをわかちあいながら飲むお酒の味は格別。結果が出るのは3年後。達成の暁には最高の一杯が待っている。

※全国醸界新聞2013年2月27日号掲載

※本記事の内容は日付等の記載がない限り全国醸界新聞掲載時点でのものであり、将来にわたってその真意性を保証するものでないこと、掲載後の時間経過等にともない内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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