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黒ラベル奮闘記 第十四回 ~白石英樹氏④~

感動の先にチャンスがある

サッポロビール 白石英樹大阪中央支社長

 大阪に配属されて6年がたった。外食営業部長として大阪への配属が決まった際、東京の同僚には「大阪ではどんどん開拓しなきゃダメだ」と発破をかけられた。私もその気になり、やってやるぞと気持ちを奮い立たせたが、いざ大阪に来るとそんなに単純なわけはなかった。

 大阪でサッポロビールを応援して下さってきた、そしてこれからもと思って下さっているお客様が沢山おられる。その方達との絆を深くする。全てはそこから始まると、大阪に来て改めて思いを強くした。

 そして大阪中央支社長として3年半がたった今、その思いをさらに強くしている。発展するためには業務用酒販店さんや料飲店さん、一人一人のお客様と胸襟を開いて話し合える関係が大事。その下地は前任の菅谷さん(当時は大阪中央支店/現経営戦略本部副本部長)が作ってくれた。それを引き継ぎ、信頼関係の強化に努めてきたつもりだ。今後もそれは変わらない。

 その信頼関係を基に、将来のビジョンをしっかりと持っておられる新規のお客様とのパイプをつなぎ、お付き合いを深め、ともに課題を解決しながら発展していくことも重要だ。 大阪は柔軟に話を聞いて下さる方が多い。ただ、ごく普通の商談では相手にして貰えないという厳しさもある。お客様の心を動かし、「そこまでしてくれるのか」と感動していただける姿勢と行動。その先にチャンスがある。

 まだ当社の人間と会ったことが無い方もおられるかも知れないが、サッポロビールはお客様からのサインをしっかりと受け取り、そして真摯に対応する会社。手前味噌だがそう自負している。

※全国醸界新聞2012年10月27日号掲載

※本記事の内容は日付等の記載がない限り「醸-かもす-」掲載時点でのものであり、将来にわたってその真意性を保証するものでないこと、掲載後の時間経過等にともない内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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